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La'cryma Christi、蜉蝣、LAREINE解散。・゚・(ノД`)・゚・。
君の引力で僕は生まれてきたんだと信じていたよ
Zambara / La'cryma Christi



はい、ほぼ2ヶ月ぶりの登場です。
皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。
俺はとうぶん生活の変化に翻弄される日々が続きそうです。
さて。
そうこうしている間に溜まりに溜まったV系ニュース。
俺がブログを書かなくても世界は回る。そりゃそうだ。
で。
バンドという形での活動にはいつか必ず終わりがあるもので、
それは仕方のない事ではあるのですが
少なくともV系業界において歴史に名を刻むであろうバンドが
立て続けに解散、或いはそれに準ずる活動停止を発表しています。
俺自身もショックを隠せないバンドもありますので
ここは久々に重い腰を上げてみた次第です。

まずはLa'cryma Christi。
読みはラクリマクリスティ、意味はキリストの涙。
V系をあまり知らない人でも
名前ぐらいは耳にした事があるのではないでしょうか。
このバンドはかつて98年に発生したV系ブームにおいて
「ヴィジュアル四天王」という恥ずかしい称号を賜ったことで有名です。
ちなみに、このヴィジュアル四天王とは
FANATIC◇CRISIS
La'cryma Christi
MALICE MIZER
SHAZNA
の4バンドを指します。
今回のラクリマの解散発表によって
四天王も残るはSHAZNAだけ。
最も爆発的に売れながら消えるのも早かったSHAZNAが
いつの間にか活動休止し、今年に入って活動再開していた事を
先日のIZAMと吉岡美穂の婚約発表で知って驚いた方も多いでしょう。
実は俺もでした(ノ∀`)
まぁ、音楽的な評価はともかくとして
「顔バン」というスタイルを打ち立てたという意味では
SHAZNAもV系の歴史に名を残すにふさわしいのかもしれません。

話をラクリマに戻しましょう。
ラクリマは、V系ブームで人気先行になりがちだったシーンにおいて
安定感のある演奏と個性的な楽曲でのし上がった硬派バンドでした。
ヴォーカルTAKAの描く異国の情景が浮かび上がるような歌詞と
極めてマニアックな展開を見せる各パートが特徴で、
メジャーデビュー後はポップなシングルでそこそこ売れながらも
アルバムでは相変わらずのマニアックさでファンを喜ばせてくれました。
特にメジャー2ndアルバム「Lhasa」のラストを飾るZambara、
3rdアルバムの「magic theatre」タイトルトラックはまさに圧巻。
その壮大な世界にあっと言う間に引き込まれていきます。
やがてバンドはインディーズに戻り、
ハードロック指向へとそのスタイルを大きく変化させました。
が、それがバンド内での音楽観の違いを生じる結果となり、
昨年ついにギターのHIROが脱退。
脱退の理由としてよく使われる「方向性の違い」という言葉。
それが彼の場合は妙に納得できてしまうものでした。
シンプルなオールドロックを目指すバンドと、
かつてのスタイルを追求したかったHIRO。
そして今年になり、ヴォーカルのTAKAがHIROとほぼ同じ理由で脱退を決意。
それを受けてバンドは来年1月をもって解散すると発表しました。

TAKAのブログでは
彼がかつて書いていたような異国情緒あふれる歌詞が
もはやバンドに必要とされなくなった事、
「歌詞はあまり重要じゃない」というメンバーの言葉に
ショックを受けた事などが赤裸々に語られています。
その言葉は、今のラクリマに違和感を抱いていた
多くのファンの言葉を代弁したものでもあるように思います。
最近のラクリマの曲は確かに完成度も高く
心地よく身を任せられるまさに「ロックンロール」なのですが
反面、かつてのようなイマジネーションを掻き立てる事もありません。
俺としても寂しく思っていたものです。



続いては蜉蝣。
正直言ってこのバンドには個人的な思い入れはありませんが
インディーズシーンに登場以来、高い人気を保っていたバンドで
常々その名前を目にしていました。
初期はドロドロとしたグロテスクな楽曲が多く
最近ではポップになり過ぎない「メジャーV系」といった感じでしょうか。
バランスの良いバンドだという印象を持っています。
解散の経緯などはよく知りませんが、
やはりバンドの知名度などから
触れておくべきニュースだと思いましたので今回の記事にしてみました。



最後はLAREINEです。
読みはラレーヌ、意味は女王。
これも長い歴史を持つバンドですね。
一時期絶大な勢力を誇ったいわゆる耽美系フランス語バンドの
おそらく唯一の生き残りです。
「花」「哀愁」「運命」といったキーワードと、
時代を超えて生まれ変わる恋人のストーリーに基づいて
トータルな楽曲、衣装、ステージを展開してきました。
甘い、甘すぎる歌詞を聞きやすいメロディーに乗せ
過剰にさえ思えるシンセサイザーで彩られた楽曲。
ヴィジュアル面に関しては宝塚をイメージすると分かりやすいですね。
華やかなドレスに華を背負うという大変な気合の入れようで
口を開けば「ボンジュール・ハニー!」という花輪くん口調。
衣装は華やかでも喋りがボソボソでガッカリなバンドも多かった中で
何事も恥を捨ててやり切れば逆にカッコいいという事を体現していました。

バンドの歴史はかなり複雑です。
一度はメジャーまで行きましたが、
アルバム発売後にヴォーカルKAMIJOを除く3人のメンバーが脱退。
KAMIJOはそれでも「LAREINEの名を残す」為にバンドを存続。
1人になってインディーズに戻った「一人LAREINE」は、
それまでとはうって変わったモードロックでした。
長いウェーブの金髪がトレードマークだった王子様KAMIJOも
髪をバッサリと切ってオシャレなお兄さん風に。
やがて色々な意味でパッとしない一人LAREINEは活動を休止し、
KAMIJOはLAREINEを脱退したギターのMAYUらと共に
モードロックバンド「NEW SODMY」を結成。
しかしこれも色々な意味でパッとせず、MAYUの脱退により解散。
やがてKAMIJOは再び一人LAREINEを再開。
ただし今度はモードロックではなく、本来のLAREINEとしてでした。
そこにLAREINEを脱退後別バンドで活動していたベースのEMIRUが再加入。
さらにまたまたKAMIJOの元へ戻ってきたMAYUも再加入、
新しいドラムのKAZUMIを迎え、
長い長い紆余曲折を経てLAREINEは完全復活を遂げたのでした。
その後は比較的コンスタントに活動を続けていましたが、
今年に入ってドラムのKAZUMIが脱退。
新ドラマーを公募するという暴挙に出たりしていましたが、
10月になって公式HPに衝撃的な内容の活動休止発表が。
「7月にMAYUが失踪し、バンド活動の継続が難しい為」だそうです。
なんだかKAMIJOは最後の最後までMAYUに振り回されたという感じですね。
実際、ここでは詳しく触れませんが
MAYUの問題行動はバンド内だけにとどまりません。
個人の勝手な振る舞いでこういう結果を招くことは残念ですね。
音楽的な実力はともかく、
自分達のスタイルをひたすら極めるバンドは今では貴重です。
最後に、活動休止に当たってのKAMIJOのコメントを引用します。

まずこの活動休止は極めて解散に近いものであることをはっきりと言っておきたい。LAREINEの活動は決して華やかなものだけではなかった。華やかに見えたとするならそこには必ずと言っていい程、醜い棘もあった。でもその裏側を精一杯手を広げて隠していた花びらが...いやその棘を守ってきた花びらが二枚も風に飛ばされてしまったんだよね。LAREINEがLAREINEである以上棘はいらない。だからLAREINEは永遠の眠りにつく。

みんなの所にロマンスは届いたのかな?
僕たちの思い描いた世界は見えたのかな?
LAREINEは僕の全てでした。


最後まで彼らしい飾られた言葉で、
それでいて的確にファンへの想いを表したコメントです。



いずれももはやニュースと呼ぶには時間が経ち過ぎていますが
それでも触れておきたかったので記事にしてみました。



我ながら好きなバンドの事だと長いな~(゚Д゚;)みのるでした。
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【2006/11/25 19:05】 | V系 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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