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夏の思い出2006(・∀・)サルベージ記事
夏の空は今日も青空で 君を思い出すから嫌いで
一人読んだ最後のページには
「精一杯生きた証の様な恋でした」
夏音 / GLAY



ご無沙汰しております。
色々な人からブログの更新が止まっているとご指摘を受けておりまして
たまの休みを利用して頑張って参る所存でございます。
って言いながら全然更新してなかった。
この記事もそんな前述のご指摘の中で書き始めたものの
飲みながらだったせいかアップしたつもりがアップされてなかった。
やっぱ酔っ払ってると色々ダメみたいですな。
そんなブックオフのワゴンを占拠するSHAZNAのCDのようなこの記事を
今日、若干の加筆修正をもって改めてアップしたいと思います。



さて。
タイトルにある通り、今回はかなり昔の夏のお話。
なんで今さらそんなネタを出すかと言いますと、
正月に東京から帰省してきた友達に
去年のキャンプの事を書いてくれと言われたからです。
ご存知のように、そう言われたの自体がもう数年前ですが。
実際、そのキャンプではなかなか面白い出来事があったんですが
個人的にブログに書くには不適切かと思い、
mixiで簡潔に書き残しただけに留めていました。
ですがリクエストされたとあらば書かずにはおれません。
mixiで既に読まれた方もいらっしゃるでしょうが
文章を再構成して楽しんでいただこうと思います。
V系風に言うならば
再録バージョン追加または新曲追加で再リリース
といった感じでしょうかね。
それでは、はじまりはじまり。



それは2006年の夏も終わろうという頃。
中学時代からの友人とのキャンプの計画が持ち上がりました。
彼らとのキャンプはもう何度目かで、いわば恒例行事のようなものです。
それぞれの都合に合わせたため、キャンプとしては遅い時期になりました。
前回はレンタカーを使いましたが今回は我が家の車を動員。
当日はあいにくの曇り時々雨で、買出しなどをしながら
ギリギリまで決行か中止かを迷いましたが
せっかく準備も整ったし、とりあえず行ってみようという結論に。
札幌からおよそ1時間半の道のりを進むうちに天気は回復し、
現地に到着した頃には雨はほとんど止んでいました。

時期外れの平日、おまけに天気もイマイチだったためか
俺達の他にはキャンプ客は一組だけ。
しかもカップルでした(゚Д゚;)

その地味な風貌から勝手に「理系大学生カップル」と名付ける俺達。
なぜカップルでキャンプなのか。
キャンプというのは遊び仲間や家族で来るのが本来ではないのか。
せっかくの夏休みに彼女と出かけるなら他に何かあるんではないか。
などと2人を正座させて説教してやりたい気持ちをぐっとこらえつつ、
我々もテントと焼肉の準備を始めたのでした。
いや、アウトドア好きのカップルももちろん居ますし
デートを兼ねて登山やキャンプというのも珍しくはないでしょう。
でも車がヴィッツだったからそういうんじゃない、明らかに。
男のチョイスミスとその不自然に気付きもしない女。
これだけでケータイ小説が一編作れそうなシチュエーションに間違いありません。

そんなこんなでテントは張り終えたのですが、
やはり天気がイマイチよろしくない。
外で焼肉は難しいということで持参したバーベキューコンロは使わずに
近くの屋根付き焼肉場みたいな場所に移動。
ホント、これがあって助かった。
例のカップルもそこで喰ってましたが、
いい加減に腹も減っていたのでそんな事はもうどうでも良く
ようやくありついた肉と酒に没頭していったのでした。

やがて辺りもすっかり暗くなり、酒も進んで酔っ払った頃。
友人が「あいつらがいない!」と言い出しました。
見ればさっきまでそこで肉を焼いていたカップルが姿を消しています。
あぁ彼らももう寝たんだろうななどと思いつつさらに酒は加速。
ちなみに、キャンプで飲みすぎて吐くのはもはや俺の恒例行事となってます。
キャンプまで行ってそんなに飲むかよといった気もしますが
そこは酒好きの悲しき性。
毎年、必ず、キャンプで吐いております。
話が逸れました。
焼肉ゾーンから姿を消した理系大学生カップル、略してrdk。
よく考えたらカップルはCなんだけどそこはそれ。
テントに戻った様子でした。

さて、そんな事とはお構いなし、我々の酒のペースは衰えません。
焼肉を食い尽くした後も残り火を囲み思い出話をツマミに飲み続けます。

かなり酒も回った頃、一人が言い出しました。
あれ、rdkがいないぞ、と。
常識的に考えればテントに戻ったんだろうで終わる話です。
しかしキャンプ場には酔いの回った我々とrdkのみ。
状況はあまりにも非日常的でした。
一人が様子を見に行くと言い出し、実際に偵察に向かいました。
我々はそんな彼をバカだなと笑いながら宴を続けたのです。
彼はすぐに戻ってきました。
そして言いました。



「ヤってる!!」



その場の空気が一瞬にして緊迫しました。
我々はミッションを与えられたのです。
日常は日の目を見ないであろう理系大学生カップル。
彼らが利用客の少ないキャンプ場という非日常でのみで見せる
貴重な実態を目撃しなければならない、絶対に。

姿勢を低くしてテントに近付きながら、
俺は使命感と愛国心の昂揚を感じずにおれませんでした。
残してきた家族、恋人、そしてちよこ。
俺を見送ってくれた全ての人々に俺は心で語りかけました。
見ていてくれ、俺は必ず立派に務めを果たしてみせます、と。

メタルギアソリッド2をドッグタグコンプまでやりこんだ中で培ったスニーキングで
俺達は姿勢を低く、ターゲットに向かいました。
一歩、また一歩。
人のいないシーズン終盤の夜のキャンプ場には河のせせらぎだけが響いていました。
テントまであと1メートルというところまで我々は接近し、そこで待機しました。

そして、彼らの声が聞こえたのです。
このブログは下ネタ禁止を信条としている為、内容についてはあえて伏せましょう。

ですが
これだけは説明しましょう。



男   が   囁   い   た   。



俺はもう限界でした。
1メートルの近距離で吹き出すことは自殺行為。
しかし必死で押さえた口元からはブフーッと
微かではありますが声が漏れたのでした。

我々は声を殺し、相手が警戒していることを確認すると静かに撤退しました。

そして自陣たる焼肉エリアで思う存分に男の囁きを真似ては爆笑しました。
それはもう、力尽きるまで全力でネタにしました。



翌朝、彼らは早くにテントを畳んで出発しました。
俺は二日酔いのため昼まで動けずに
テントの片付けを全て友人に任せて車で寝ていました。
帰りの車中ではこの話題にあまり触れていなかったように思います。
ですが、俺達は彼らのお陰で過ごした楽しい時間を忘れないでしょう。
絶対にだ!!



書き起こしながら素敵な夏の思い出に浸ったみのるでした。
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【2008/10/05 02:54】 | 日常 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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