発売からかなり経ってしまっているんですが、
今でもヘビーローテーションにしているお気に入りのアルバムです。 サディと言えばまず「Dir en greyと声が似ている」 と言われていますが、実際よく似ています。 初期の曲などでは特に、所謂黒系の音作りで完全に被っていましたが、 最近ではスクリーモ寄りの疾走系パンクな音楽性が特徴で、 ヘヴィネス路線のディルとは完全に異なるスタイルですね。 今回のアルバムですが、先行シングルからの流れを完全に踏襲しており、 シンプルでツカミの強いメロディーと疾走感あるバンドをデスのきいたシャウトで上手く引き締めています。 V系のシャウトと言えば昔は死にそうな声で「ギャーイ」みたいな感じでしたが、 最近では・・・と言うかマンソン以降でしょうか、デス声が主流ですね。 こっちの方が格好はいいのですが、下手をするとただの洋楽デスメタルになってしまいがちです。 やはりV系的な要素は残してほしいものですし、 そういう意味では死にそうな「ギャーイ」も捨てがたいのですが、 今回のサディはそのバランスがかなりツボにハマりました。 艶のあるヴォーカルと迫力あるシャウトは本当に相性が良いですね。 難点を挙げるとするならばやはりドラムでしょうか。 パンク的な音なんですが、全体のバランスから言うともっとメタル寄りな カチカチの音の方が引き締まったように思います。 そもそも安定感を感じられるレベルのドラムプレイではありませんし、 シンコなどの部分でタカタカと聞こえるのは少し違和感があります。 それでも、オススメはできます! 下のチャートだとちょっと弱いみたいになってますが、トータルのバランスが良いので、 実際聴いた印象は格段に上だと思います。 技術★★☆☆☆ 個性★★★☆☆ 歌詞★★★☆☆ 旋律★★★★☆ 印象:聞き流してカッコよし、聞き込んでカッコよし。V系スクリーモ♪ スポンサーサイト
|
白い時の長さその手で終えたんだね
白い時の中で風うつ窓を開けた VIRGINITY / レベッカ つい先日ですが、ある知人の悲報に触れました。 自らその命を絶ったということでした。 彼女をどう表現していいのか、この時になって悩んでしまう自分を不思議に思っています。 彼女は俺がチャットに入り浸っていた一時期、そのチャットの常連メンバーの一人でした。 「友達だ」と、そう当時は疑うことなく感じていましたが 彼女にとってもそうだったのかは、今はもう分かりません。 毎晩、皆がそこにいるのが当然のように語り合ったことだけは確かです。 彼女はいつも、知り合った相手に先ずその身の上を曝け出していました。 そうすることで自分を護ろうとしているようでした。 彼女は直情的で、思いやりが深く、無知で、幼くあり大人びてもおり、 いつも愛されることを切望しているようで、煙草のセブンスターが好きで、 冗談ばかりの俺を変態と笑ってくれて、 俺が紹介したヴィジュアル系の音楽を好きだと言ってくれました。 そして、そんな彼女の持つ危うさを幼さ故なのだと、 俺達は勝手に誤解してしまっていたようでした。 やがて、現実で新しいステップに踏み出してチャットの場から離れていく彼女を、 それが彼女の明るい未来に繋がるとと確信して送り出し、 やがて俺自身も現実の生き方を見つめ直す時期が来て、 それからは疎遠になってしまっていました。 誰もがその頃よりも大人になり、 現実の中での「立場」「居場所」そういったものを 手に入れ、或いは縛られるようになっていました。 死の直前、当時のチャット仲間から連絡をもらい、 俺は彼女のHPを久しぶりに読むことになりました。 そこには、「幼さ」ではなく「もはや幼くは居られない事」に 追い詰められていく彼女の悲鳴が綴られていました。 「死にてぇww」と何度となく繰り返した思春期の、 その憂鬱は成長し、大人になることで消えていくのが普通なのでしょう。 けれども彼女の場合は環境がそれを許さなかった。 自分を傷付ける事でしか現実から逃避できないまま やがて大人になった彼女は、死を選びました。 自殺なんて、非利己主義的で馬鹿げている。 俺はそう思い続けていました。 けれども彼女の日記に触れ、今はもうその考えを持てなくなりました。 彼女をその苦しみから救えない者に「生きろ」という資格など無い。 そしてまた、その苦しみから救える者など居ないのだと。 連絡がとれなくなったという彼女に、 半分はもう返信がないことを覚悟しながらも 久しぶりの会話を期待して送ったメールは やはり彼女に読んでもらうことが出来ませんでしたが、 もし彼女が何かの答えをくれたとして、 死を選んだ彼女に俺は何を言えたんでしょうか。 その現実の前には、「生きてほしい」などという感情さえ無意味だった。 そもそもチャットで仲良くなっただけの相手を友達とは言わない。 それが一般論でしょうし、俺自身もそれが一つの事実だと思えます。 だけど、俺達は友達だと思っていました。 だから悲しいんだと思います。 最後まで何もしてあげられなかったと嘆く人もいますが、 俺は「彼女が選んだ結果」としてのこの死を受け止めています。 せめて、その苦しみが終わったことを静かに喜びながら。 どうか安らかでありますように。 俺の誕生日には、同じ日に産まれた君へのプレゼントを買うよ。 セブンスターでいいかな? お供えはアイシーンをリクエストしてたけど あの頃、名前にまでつけていたセブンスターを。 今でも、好きでいてくれたらいいのだけど。 忘れないからね。 |
放置癖を直そう、直そうと思いながらも放置してしまう・・・
これが・・・恋なんでしょうか。 とまぁどうでもいいんですが、 このまま廃墟ブログにしてしまうのもアレなので、久しぶりに書いてみますね。 今回はKagrra,のニューアルバム「珠」の感想です。 キングレコードに移籍してからの第2弾アルバムとなります。 今回は1曲目からシングルでも通用しそうなポップな曲をもってきましたね。 このアルバムがコンセプトアルバムではないことが判ります。 それでいて、ちょっと狙い過ぎとさえ思えるような和風アレンジ。 前作では衣装も曲調も和のテイストを殺したようなところがありましたから、 これぐらいはファンにとってはむしろ喜ばしいかもしれません。 実は前作「Core」を聞いて以来、俺はKagrra,から離れようかと思っていました。 アルバム「雫-shizuku-」以降ヴィジュアルは地味になり、 曲はひたすらにポップを追求したようなものが中心でした。 しかし今回は先行シングル「渦」から前評判も高く、 公式サイトで公開されたヴィジュアルも和風に立ち返ったようで期待ができました。 実際に聞いてみて、その期待は間違いではなかったかなと感じています。 ここまで「和」と「バンド」の音を強調しているのは久しぶりですね。 個人的には、今回の作品は「燦-san-」の流れを汲んでいるものだと思っています。 それでいてメロディーの美しさをうまく取り込んでいます。 好みではなかった前作や前々作を含めて、成長しているんだなと思えました。 聞き流してのインパクトも聞き込んでの奥深さも出せているという点で 今回は最高傑作だと思います。 ちなみに俺は「桜月夜」のクリップDVD付きの初回盤を買ったんですが、 DVDを見てたら奥さんが「楓弥が友達に似てる」と言っていました。 俺は真にソックリな女性を見かけたことがありますよ( ̄ー ̄) 技術★★★★★ 個性★★★☆☆ 歌詞★★★☆☆ 旋律★★★★★ 印象:Kagrra,ギター隊のリフが完全復活!!買いですよ♪ |
| ホーム |
|