お遊戯ゎが魔々団×【PaRADEiS】というバンドがあります。
御主人様専用奇才楽団Virgilというバンドがあります。 もうね、なんと言いますか・・・名前からしてすっごいイロモノ感。 彩冷えると書いてアヤビエ、 アリス九號.と書いてアリスナイン、 愛狂います。と書いてアイクルとかのレベルではないです。 最初に断っておくと、俺はこのあたりのバンド、 ちゃんと聴いてます(笑) 名前からアレな香りがプンプンなこのバンド達ですが、 本質に立ち返ればそもそもV系とはイロモノとして認知されてきました。 Xはヘヴィメタの「見た目の珍しさ」でさえ売りにして成功し、 結果としてV系の語源となるヴィジュアル・ショックへ繋がったわけです。 黒夢はグロテスクを信条とし、 インディーズ当時「首吊りパフォーマンス」なるものを実践していたそうな。 メジャーデビュー後に黒夢にハマってそれを知った当時中学生の俺は それはもう多いにドン引きました。 しかしその黒夢も黒系の起源といっていい存在になりました。 このように、V系とは元来ある意味でイロモノであり、 同時にそれを売りにしながら少しづつ市民権を得てきた経緯があります。 ジャパメタ移籍組の実力派が幅をきかせ、 インディーズにV系レーベルが複数存在し、 たくさんのバンドが同じトレンドを追いかける状況にあってこそ、 これらのイロモノバンドを安易に切り捨ててはいけない! と俺は思っています。のでこれを書いています。 さて、まず”お遊戯ゎが魔々団×【PaRADEiS】”ですが、 読みは「パレード」らしいです。みじか! ヴィジュアル的にもデコラ系と呼ばれるような、 白とピンクを基調とした感じです。 俺が最初に聞いたのはオムニバス音源での 「出会いは(・∀・)ノシから」という曲です。 タイトルでイラっとくる方は少なくないと予想しますが、 俺の個人的な感想ですが、 この曲に関してはまったく、なんというか、どうしようもないです。 サビでタイトルそのままの歌詞を舌足らずに歌い上げているんですが、 これを違和感なく受け入れるにはかなりの鍛錬が必要です。 オムニバスというのはバンドの告知も兼ねた大事な場だと思いますが 彼らにとってどういった意図でこれを収録したのかは不明です。 さて、以降の独自リリースの音源ですが、これが意外なほど良いです。 歌唱力はともかくも存在感たっぷりのヴォーカル、 ファンタジーな物語の情景が浮かび上がる歌詞、 それらを効果的に演出するリズム隊とシンセサイザー。 キュンキュンとか言ってる曲もありますが、 曲によってはダークな部分もありシャウトも聴けます。 本当にあのオムニバス収録曲は何だったのか?と思ってしまいます。 ともかく、食わず嫌いはいけないことを再認識させてくれたバンドです。 演奏の技術という点ではともかくとして、 すごく面白い試みをしているバンドとして期待しています。 アレンジのクセの強さも人によってはハマると思いますよ。 もう1つ”御主人様専用奇才楽団Virgil”ですね。 こちらはバンドにカテゴライズしきれないのかもしれません・・・ 普通に考えて絶対に手を出さないネーミングなんですが、 メンバーの過去のバンドに思い入れがあったために聴いてみました。 最初に聴いたのが ドラマCD”奇才楽団物語「ゼクス之章」” ってドラマCD・・・? そうです。こちらはドラマCDです。 バンド名の通り、とある人に仕える執事?メイド?みたいなコンセプトのバンドで、 これはそのメンバーのゼクス(Ba)をフィーチャーした作品です。 どうやら彼がイチオシの美形らしいですね。 作品としては、マジでドラマCDです、としか言えません・・・。 しかしVo.を中心としたキャストの演技が思いのほか良く、 最初はいかにもアニメ的なテンションに苦笑いだったのが 最後は普通に感動してしまいました。 V系でドラマCDといえばPsycho le Cemuのアレを思い出しますが・・・ 知っている方がいれば、アレとは別物だということは断言できます(笑) LAREINEを聴いていた俺としてはこうしたドラマ的な演出は嫌いじゃないです。 しかし・・・肝心の楽曲は少し、いや、かなり弱いかなと感じます。 ドラマに引用される曲も特にそれらしいアレンジはなく、 ドラマに無関係な曲はインパクトに欠けるの一言。 演奏の技術に特筆すべき箇所もなく、 ドラマでは声色自慢のVo.も拍子抜けの歌声。 そういえば声優の歌ってこんな感じかも・・・。 ヘタではないですが、あまりにも普通と言うか、 90年代のV系ブーム期にメジャーで売れずに消えたバンドみたいな曲です。 腐女子と呼ばれるオタク女性をターゲットにするにしても、 ゼクス以外のメンバーは超美形とは言い難く イケメン執事キャラとしても難しいのではないでしょうか。 結局のところバンド主体なのか、 バンドもやれるイケメン集団なのかによって評価が変わりますが、 今の活動から見てやはりバンドなのでしょう。 気合の入ったドラマCDの出来に見合う楽曲をぜひ聞かせてもらいたいですね。 イロモノV系バンド、応援してます♪ スポンサーサイト
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今月は月に2回も出張がありました。
営業でもない一般職の俺にとってはまさに異例の事態。 かなり疲れましたがそれも終わり、 年末に向けてほっと一息という感じです。 では久々の音源レビューでもっと。 Mgaromaniaの初のフルアルバムなんですが、 これは少し前からずっとヘヴィロテしてます。 Megaromaniaと言えばMetis Gretelの後身バンドみたいなイメージが強く、 実際に俺も過去の音源からそう思っていた節がありました。 Metis GretelとはKAMIJO主催のSASに所属した、 わざとらしい壮大なSEになんだか苦しそうに入る語りが特徴の V系伝統芸能的コテコテバンドです。 Madeth Grey'llなんかが直系の祖先になるんでしょうか。 こういうバンドというのは半分ネタ扱いされながらも希少な存在で、 伝説(色々な意味で)と呼べるバンドでもあります。 そこからヴォーカルとギターを引き継いだのがこのMegaromaniaで、 前述の通りMetes Gretelのカラーが非常に強いです。 が、今回のアルバムで化けましたね。 プレイ面ではギター中心にかなりメタル寄りにシフトしてます。 ヴォーカルの声質もこれによく合っています。 それでいてV系的な要素も忘れないのはやはりアンダーコード所属。 最近多い「V系意識のジャパメタ」ではなく、 あくまでメタル要素を加えたコテV系です。 特にインパクトがあったのが1曲目「Prologue&Epilogue」 インストみたいなタイトルですしアンダコードですし、 やっぱり最初はインスト・・・と見せかけて違う。 実際アンダーコードでよく聞くインストみたいに長いSEから始まりますが、 唐突に始まるバンドパートがタイトなリフでガシガシと盛り上げ、 そのまま続くサビはシンプルな泣きのメロディ+ピークでファルセットに遷移するという まさに90年代V系を愛する人のド真中という構成。 SE→バンド→歌と、どの場面でも嬉しい意外性を感じた曲です。 これで一気にアルバムへの期待も高まる中、 メタル色の強いシングル曲「APOCALYPSE」が続きます。 メタル寄りのバンドというのは先行シングルでも分かりましたが、 このアルバムで完全にMetis Gretelの残像とは決別できたでしょう。 歌詞は同じような表現ながら全く別物の世界観が出来ています。 音の作りが非常にバンドのバランスに合っていて いわゆる「疾走系」の曲を心地良く楽しませてくれますよ。 全11曲中、5曲がシングルからというのもお得で入門としてもオススメ。 インストも1曲だけです。 ヴォーカルの声質は多少好みが分かれますが、 最近のバンドで良質なコテをお探しならぜひ聴いてみて下さい。 技術★★☆☆☆ 個性★★★★☆ 歌詞★★★★☆ 旋律★★★★★ 印象:メタルに寄り過ぎなV系に飽きた人も聴いてみて! |
原点回帰を謳ったソロシンガーKayaのシングルです。
Kayaと言えば俺はライブで2度見たことがあります。 初回はMoi dix Moixのツアー前座でSchwartz Steinとして、 2度目はソロになってから、VersaillesやJukaと回った日本耽美革命で。 どちらも彼が目的で見に行ったものではなかったんですが、 実際に目にすると一気に引き込まれるステージは圧巻です。 おそらくVersailles目当てでkaya曲を知らないであろう客が中心の中にあって、 曲が始まった途端に会場の一体感が高まったのは非常に印象的でした。 トランス調のアッパーな曲の合間には客を笑わせる巧みなトーク。 オカマバーのステージと言ってしまうと少しアレなんですが、 しかし彼(?)のステージを端的に言うならそういうことです。 今回の曲は原点回帰というとおりSchwartz Steinの盟友Hora氏が提供です。 と言っても、ソロになってからもHora曲というのはかなり多いんですが・・・ ハムレットの悲劇のヒロインをモチーフにした叙情的な歌詞を、 リリカルに飾られたトランスに乗せて歌い上げています。 謳い方もここ最近の優しい歌声と言うよりは以前の力強さを強調し、 雰囲気としてはCurrentに近いかもしれません。 カップリングのRose Kingdomでは、 Kayaのもう一つの魅力ともいえる女王様な曲調が楽しめます。 聴いたことがないという方には入門編としてオススメしやすいシングルです。 そしてCDを聴いて気に入った人はもちろん、あまりハマらなかった人も ぜひライブは一度は見てみて欲しいと思います。 ダンスあり笑いあり、誰でも楽しめる面白いステージですよ! この曲もそんなステージを思い浮かべるとさらに魅力が増します。 技術★★★☆☆ 個性★★★☆☆ 歌詞★★★★☆ 旋律★★★★☆ 印象:ライブ定番の悲しげながら美しく力強いトランス |
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